昭和初期の自転車広告(その1)2007:07:03:00:09:48
昭和10年代の地元紙に掲載された自転車広告です。宮田自転車。
そう、あのmiyata自転車の広告です。
漫画調の楽しい広告で、細かいところまでついつい観てしまいます。当時の自転車は、明治時代の超貴重品から少しずつ庶民の間にも広まってきた頃でしょうか。色々な人がイラストに登場しています。
ちょっと観てみましょう。
ハンチングを被った男性。仕事で荷物の配達のようです。
「仕事が早く出来るので助かる」と言っていますね。
今の時代は、「自転車じゃ仕事にならない」って言われてしまいますが、この時代はこんなに重宝されているんですねぇ。
次に登場するのは、年齢がちょっと分かりませんがおそらく青年。カップルじゃないかと思います。
「ハイキングは宮田に限る」とのこと。
うーん、サイクリングのことを当時はハイキングと言っていたのか?それとも制作者の誤植か。はたまた、登場人物がボケをかましたか・・・。深読みすれば、「ハイキングといえば当然のことながら歩き。だけど、自転車ならもっと遠くへ行けるから、ハイキングは自転車に限るね」ってことかしら。
それにしても、「宮田に限る」ってあたり、かなり限定的、言い切ってます。宮田の広告だから当たり前ですけど。
それが更に強調されてゆきます、、、
ズバリ、「宮田なら遅刻することはない」
言い切っちゃいましたねぇ。今の時代だと、ちょっと広告表現がまずいっすねぇ。
「遅刻することはない」
ないって言い切るのはマズイ。・・・いや、まてよ。本当に「遅刻することはない」のなら問題はないのか。
宮田の自転車ってすごいな。
そんな気持ちを彼が言っています。
「みんな宮田だ、凄いな」
自転車通学の同級生は、みんな宮田なんですね。
なんといっても、彼の通う学校は「宮田中学校」。
そんな学校の生徒は、
「宮田が好きだ!」
素晴らしい!