いわゆる「塩の道」として人馬が行き来した伊那街道。開通の夢叶うことなく廃線となった国鉄中津川線。新旧の歴史的遺構を訪ねる哀愁たっぷりコース。
▼エリア 長野県飯田市 ▼該当地形図 国土地理院2万5千分の1地形図 「飯田」「時又」 国土地理院5万分の1地形図 「飯田」「時又」
▼車で ・飯田IC下車スグ ▼公共交通機関で ・高速バス「飯田駅前」下車、伊賀良バス停 ・飯田線「飯田駅」下車、伊賀良バス停
訓練記録>自主トレ> 新旧の歴史遺構を尋ねて「伊那街道と中津川線」( 2004/7/18)
旧道や生活道路を主に走るので、交通量は少なく比較的安全。伊那街道は車一台が通れる幅員しかないので、対向車に注意。国鉄中津川線は、一部は走ることもできますが、三遠南信道路の工事で立ち入り禁止区間が拡大中。廃線跡を眺めて楽しみます。ちなみに、坂はほとんどありませんよ。 ▼伊那街道 R153がバイパスと分岐する「伊賀良交差点」の西方に細い道があるが、これが伊那街道。一見して旧道と分かる雰囲気。但し、残念ながら町並みや遺構はほとんど残っていません。途中、常夜燈、増泉寺の馬頭観世音などがあります。街道筋の民家は、かつて茶屋や商家などを営み、蔵が残る家も。途中、眺め良好。 ▼中央高速道路側道 伊那街道は中村を過ぎると中央高速道路や国道などに埋没。一旦、R153に出るがすぐ左の脇道へ。ここで中央道をくぐり(この辺り、結構面白い)、階段を上って高速道路側道を走ります。磯丸の歌碑なんかがあったりする静かな道。上り坂です。 ▼国鉄中津川線(山本側) 側道を左にそれると下り坂、竹佐の集落へ。すると二ツ山を左手に築堤が見えてきます。これが国鉄中津川線。かつて、伊那谷の飯田と木曽谷の中津川を結ぶ鉄道として計画され、この辺りだけ工事が着工されました。 しかし、国鉄の経営難や先行した中央高速道路の開通により、完成の日を迎えることなく廃線に。今でもトンネルや築堤、橋脚、切り通し、跨線橋、敷地区域標などが残っていて、特に鉄道ファンには哀愁たっぷりの光景が。一部路盤跡を走ることができます。 ▼二ツ山南側 山本側の中津川線は伊那山本駅予定地あたりで終わり。ここからいったん二ツ山を迂回して、トンネル反対側を見に行きます(鉄っちゃんだなぁ)。山本小学校脇を下り、下中村方面へ。分かれ道があるので左へ。目印は「光明寺へ」の看板。車も少なくいい道です。 ▼国鉄中津川線(中村側) 飯田下伊那地域の特産、水引工場が立ち並ぶ県道を中村交差点方面へ。ここは伊那中村駅になる筈だったあたり。広い築堤上の路盤跡を走ることができます。その先に、二ツ山トンネルの開口部を眺めることができます。但し、トンネルに入ることはもちろん、近付くことすら出来ません。眺めるだけ。小学校の遠足で歩いたという人もいます。う、うらやましい。