坂道だって自転車通勤!
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waku waku waku
  伊那谷の河岸段丘  
▼1 はじまり
平らだなぁ。広いなぁ。
最初はこんなんでした。
はじまりの図  
▼2 盛り上がり
図中@マーク部分が上昇。崖ができました。これが断層段丘。そして、上がった土地は、川によって侵食されて谷が出来ます。これが侵食段丘ってやつね。
盛り上がりの図  
▼3 もりもり
さらに上昇。断層段丘がひとつふたつ増えると同時に、侵食も進んで侵食段丘も増えてゆくんだって。へぇ。
もりもりの図
waku waku waku
 
谷ではない伊那谷
伊那谷といいながら、実は谷ではありません。
では、谷ではないなら、一体何なんでしょう。
ずばり、山脈と山地に囲まれた構造盆地なのであります。
そして、みごとな河岸段丘が連なる地形でもあります。 この段丘、多いところで、その数10段近くもあるというからたいしたものです。
複雑な河岸段丘

この河岸段丘ですが、かなり珍しいらしい。
どうやってできたのでしょう?
ここいらは元々、平坦な盆地だったようです。
ちなみに、この頃の自転車通勤はとっても楽だったとか・・・と、思っても無駄であります。
なにせ、平坦だったのは、今から50万年前ぐらいの話ですから。 
 
その平坦な盆地の周縁部が、だんだん隆起して盛り上がりました。この隆起によって生じたのが、逆断層であります。これが今に見る断層崖。
 
さらに、周囲の山から流れてきた川という川が浸食をはじめたおかげで、複雑な段丘が形成されたのです。
 
つまり、伊那谷は、断層段丘と侵食段丘の合わせ技、複合段丘と言えるのです。

さらに複雑怪奇に
そろそろ、眠たくなってきた頃でしょうが、これで終わらないのが、われらが伊那谷であります。
 
先の複合段丘に加えて、山から砂やれきが流れてきて扇状地ができちゃうんですね、さらに。その扇状地のおかげで、ますます複雑な地形になってしまいました。
 
今ではその扇状地にも断層ができたり、ミニ扇状地が出来たり、大小河川が浸食したりで、もう訳がわからなくなってしまったのは、僕とこれを読んでるあなただけ?
詳しくは、いや、正しくはというべきか、その筋の方にお聞きになるとよろしいでしょう。
 
ともかく、このみごとな河岸段丘地帯に坂道が生まれたのでありまして、その坂道を上ったり下ったりして、自転車を走らせているのであります。
 
どうでしょうか?少し分かって頂けましたでしょうか?
  

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