第5回山岳グランフォンドin吉野~その3~2008:07:29:04:17:14
それにしても良いところでした。濃緑の杉林に、青空と入道雲のコントラスト、田園風景と眩い清流が鮮やかな印象となって、グランフォンドという"苦行"をしているにも関わらず?心が和みます。
でも、一番印象的だったのは川かなぁ。180kmも走ってると幾度となく川と並走します。その場所、その場所、河原で涼をとる人々の姿がありました。
こちらはボトルの水を頭からかけたり、エイドにあったホースで水を被ったりして、暑さをなんとかしのぎつつ先を目指します。
この暑さと登ったり下ったりのコースレイアウトでしょ、エイドが充実といいつつ、せっかくのアンパンもおむすびも、正直、食指が伸びない自分です。やはり夏バテ気味。
それでも何かを摂らないと絶対に完走は無理だと分かっているので、笹寿司、梅干、オレンジ、バナナ、豆乳といただく。・・・・結局食べてるんだけどね(笑)。
この土地の名物である笹寿司は、食欲が無い自分(まだ言うか)でも、ほんと美味しかった。帰り、売店でも売り切れだったようで、そりゃそうだよねぇ。
それでも、コース難関の山をふたつ越えたところにあるエイドステーションでは、その笹寿司でさえ押し込むように食べて出発。コンディションを保つのに神経を使う。油断は出来ないのが長距離ライドですね。
「涼しい顔して完走してたね」って言われたけれど、それは最後に写真を撮ってもらえると思って(笑)・・・これは冗談として、確かに超過酷なグランフォンドでありながらも、普段走っている環境が環境だけに、こんな自分にも、坂道耐性があるんだなって思いました。
もちろん、あれだけのサポートがあれば、そりゃあ、単独で出かける普段のロングライドが過酷になるのは言うまでもないですけど。
これはれっきとしたサイクルイベントだ。面倒なことを考えないで走りに専念できるというのは、かくも楽しいのだ。
そして、今回発見したのは、レースにはない自転車乗りの連帯?
第二のエイドを過ぎた後、しばらく下り基調のフラットな道がつづきます。第二エイドで仲間を募っている人がいたのは、ここをローテーションしながらクリアしよう、ということなんですね。
我々も途中数人の同行者を得て、幾度かローテーションを繰り返しながら、この長い道のりをクリアできました。蝉さんが始め引いてくれたおかげで体力が回復し、後半は知らない人と先頭交代しながら距離を延ばす。
しかし、やっぱり実力が違うとローテーションも完全には成立しませんね。ただし、足を引っ張らないようにと思って必死に漕ぐので、ひとりでダラダラ萎えてしまうようなことが無い分、次の関門にいち早く到達できるのではないだろうかと思います。
実力があれば別ですが、非力な人ほど列車を組んだほうが良いのかもなぁ、と自分を顧みて思いました。
そんなわけで、2~3箇所で実施されていたタイム制限も無事クリアして、最後はフラットな道を20キロ程度、「ここまで来ればゴールは確実」と完走の歓びを噛み締めながら、それでも「暑いなぁ」とつぶやきながら、平均25~35km/hでの完全な一人旅でした。
本当は大列車に乗って帰るつもりだったのですが、信号でひとり切れてしまって、あとは後ろも前も人が見えずでした。ここまで連れてきてくださった蝉隊員にも最後の補給所で別れを告げたので、今ごろはゴールしたかしら?と思いながら、最後の最後に待ち受けている駄目押しの坂道をてろてろと登り、ついにゴール!
第5回山岳グランフォンドin吉野のスーパーロング180km、獲ったどぉー。
蝉隊員が手にしていたのは、コカコーラ。やっぱ、ロングライドはコカコーラだよねー。終わった時点で、夏バテはすっかり直ってました。家に帰って二人分食べました。おしまい。
貴重な機会をいただいたこと、同行の蝉隊員、スタッフのみなさんに感謝です。
あ、そういえば、途中、ボンシャンスの白ジャージを着ている方とお話しました。ダイハツの社員の方だそうで。どこかのチーム集団にまぎれて走っている姿を見るだに、そのチームのエースみたいでした。あの白ジャージはそんな感じ。
速い方で、ロングコースで力をもてあましているようでしたので、次回はきっとスーパーロングでしょうね。道を教えていただいたりして、初めての場所だったので助かりました。感謝。