豪雪地帯「冬の秋山郷」で自転車は乗れるか-その2-2007:03:11:03:55:29
豪雪地帯「冬の秋山郷」で自転車は乗れるかの続きです。「実験?結果」発表ということですが、まあ、もったいぶる程の内容ではありません。ちょっと面白おかしく書いてます。
結論!秋山郷でサイクリング、および自転車通勤は可能(坂隊であれば?)。
不思議だったのは、隊長がよく走る雪道では、積雪15cmを超えると、雪が重くまとわりついてハンドルとられるなどして走行不能になるのですが、秋山郷の雪は、さらに深くても走ることが出来たこと。雪質の違いかな。
当たり前のことですが、雪の坂道では登り坂が苦労します。一度止まると、再スタートが苦しい。雪道や凍結路ではトルクが重要なポイントで、当然、大きなトルクをかけるとスリップしてしまい、推進力を得られずに二輪の自転車はなかなか走り出せません。
できるだけ軽く踏み出すことと、幅の広いタイヤが有効的ですね。
これについてはよく分かりませんが、フルサスも、雪面を自転車が這うので良い結果をもたらすような気がします。あ、あと体重が重いのも大きなメリットです。たまに登場する隊員の0.1t氏を観ていたら、明らかに大きなトルクをかけている筈なのにスイスイ登ってゆきました。
一方、下りはどうかと申しますと、登りほどの苦労はありません。極端な話、重力に身を任せて転がり落ちてゆくだけです。もちろん、タイヤがグリップしない場合は、何度も転びながらになりますが・・。
さて、秋山郷ですが、登り下りとも、飯田峠あたりの雪道とは比較にならないぐらい走りやすい。ガンガン走ってゆけます。20~30センチぐらいあったかと思いますが、案外すんなりゆけました。
下りは言うまでもなく、ツーっとすべり降りることができます。飯田峠あたりの自爆的落下走行ではなくって、きちんとコントロールしながら。
スリップは茶飯事ですが、それも無茶をせずに、丁寧に乗れば急勾配のヘアピンカーブでも難なくクリアできます。一度スリップしても立て直せるのが、秋山郷というか、日本海側の雪の特徴なんでしょうか。
乗っていて気が付いたのですが、雪がキュッキュッっと高い音を立てていました。今回は、雪の下に二層になった凍結面の場所がありましたが、積もった面は新雪状態。解けたり凍ったりが少ない地域の雪の状態は、実は自転車にとっては走りやすい雪質になるのかも知れません。
真意の程はこれだけでは分かりませんが、少なくとも雪道というのは、地域によってこんなにも印象が違うのだということがよく分かりました。
といっても、これはあくまで今回の、とある一日の限られた環境下での話。ご存知のとおり、雪質ってのは毎日変わるものですし、積雪云々と言っても、除雪車が雪を払って、自動車がわだちを作ってと、同一の条件になることなんてありえないので、まあ、参考程度の話です(←参考にする人いるのか?という根本的な問題はさておき)。
それから、今年の秋山郷、超暖冬で異例の少雪。例年どおりの積雪量があった場合、全く走行不可能なのかも知れません(色々な意味で)。事実、以前、少し走ったときは、雪が多すぎて全然乗れなかったような記憶があります。
とはいえ、今回は楽しく走れましたので、冬の秋山郷でサイクリングおよび自転車通勤は可能ということで。
※いまさらですが、こういう非常識な自転車遊びに対しては諸々問題あり、という見解も重々理解した上での戯言です。地元の人や他の自転車乗りに迷惑が掛からぬようやっている、、、つもり。