自転車発電~飯田まつり・りんごんの日に2008:08:13:10:48:21
坂道自転車通勤隊も日ごろお世話になっている飯田市の中央通り商店街Gardens4で開催された、飯田りんごんというお祭りの前哨イベントで、ずーっと準備してきた自転車発電を披露させていただきました。
思えば、自転車発電をやろうと話が出たのが、TOJが初めて飯田にやってきた年からだから、苦節何年ってところですね。
昨年の同イベントで、レンタルした自転車発電機を持ち込んで研究をしたので、今年はいよいよ自前で制作を試みたわけです。
こんなに長い間寝かせていたワケは色々ありますが、その一つに、ちょっとばかりの電子工作に関する知識と、機構を作るための工作が出来ないと難しい、ということがありました。もっとも、忙しいとか、面倒とかいう方が主因かも知れませんけれど。
それが、商店街Gardens4さんとの協働が後押しし、おのおの得意分野をもった坂隊の面々が集ったことで、ついに自転車発電プロジェクトが動き出しました。
なかでも、溶接ができる隊員さん、金属加工のプロフェッショナル、モーターメーカーに勤めていた隊員さんらが強力な助っ人となり、また、自転車発電には欠かせない"自転車を漕ぐ"隊員さんも加わって、いよいよ現実味を帯びてきたのが、今年の6月のこと。
場所も、それまで"アジト"としていたお洒落なブティックから自治会館へと居を移し、本格的に工作や実験ができる環境が整いました。
仕事が終わると集まっての作業。深夜まで及ぶこともありましたし(大半はおしゃべりだったりもしますが)、昼間材料集めや工作に奔走する隊員さんのおかげもあって、ようやく完成したのがイベント間際の8月でした。
終わってから飲みにゆくことができるのが、立地商店街ならではってことで、この自転車発電プロジェクトは隊長としてはかなり楽しかったです(笑)。おかげで、我が部署は部下に多大なる負担が掛かったと思われます。仕事そっちのけで、すまん。
さて、そうこうして迎えたイベント当日。当初、お手伝いいただけないかと打診していた飯田工業高校の生徒さんたちも自転車発電機を漕いでくれて、なかなか賑やかな雰囲気に。
もちろん、ダイハツボンシャンス飯田の選手の皆さんも駆けつけてくださって、3本ローラーに装着した発電機でテレビをつけていただきました。
「自転車いろいろ」と題されたイベントでしたので、地域のスポーツサイクル専門店ブレアサイクリングさんから借りてきた新品の自転車も数台展示!中にはカーボンの自転車もあって、思わず、みつをってしまいました(なんのこっちゃ)。
通りすがりの方が、地域でなにかと話題の自転車なるものを興味深げに見てくださったのは良かったです。ちなみに、モト隊員自作のサイクルスタンドに掛けられた隊員さんらの自転車も鑑賞の対象になっていましたね。
肝心の自転車発電ですが、前述のとおり、その道のプロなる隊員さんらが尽力してくださったおかげで、概ね安定して電力を取り出すことができました。なかでも、一番良かったのは、子供達が喜んで遊んでくれたこと。
小径車サイズでも駆動可能な発電機を用意してありまして、隊員さんのお子さんがロードバイクを貸してくださったので、多くの子供達が一生懸命ペダルを漕いで、汗を流して遊んでゆきました。
置き場に困っている坂隊ティッシュを、自転車発電をしてくれたお子さんに景品として積極的に配ることができて、ちょっと嬉しかったかな。途中からどなたかの好意でキャラメルがセットされていたので、よりいっそう持って行ってくださる率が高くなり、大変助かった次第であります、感謝。
今回は、子供から大人、隊員さんから実業団選手らまでもが必至で生み出した電力で、20~30w程度の扇風機、CDラジカセ、そして100w程度の液晶テレビを動かしました。
ちょうど北京オリンピックの柔道がライブで放映されていましたので、テレビを見たいがために漕ぐ、もしくは漕がせるという感じで大いに盛り上がっていました。
扇風機にいたっても、夏の強い日差しの中、歩行者天国となったアスファルト道路でのイベントでしたから、大変重宝されました。もっとも涼しいのは自転車を漕いでいる本人ではなく、回りの人間という理不尽がありましたけれど。
ただ、残念だったのは、期待された180wの大型送風機。この大型送風機は、ボンシャンスの脚力をもってしても動かすことは出来ませんでした。
どうやら、この自転車発電機、130~150wあたりが限界のよう。ただし、100w以下だとしても、長時間稼動させるとどうなるかは分かりません。テレビを動かしていた固定ローラーの発電機は、終盤にダイオードから煙があがってご臨終した模様・・・。
安全なのはラジカセや扇風機等、せいぜい50w以下の家電。これらは安定して長時間稼動させることが可能のような気がします。あくまで気がするだけですけれど。
まあ、これ以上は突き詰めるつもりもありません。ここまで到達できて私は大いに満足。そして、大勢の方々のご協力に感謝です。
最後は激しい夕立になって祭りは終了。早めに撤収して大正解。ちょうど片付いた頃に降りだしました。
●関連:隊日誌「坂隊的自転車発電のもう少し詳しい話」
●関連:訓練記録「飯田りんごんで自転車発電」